
[ 10月21日 ロイター] - アレクトールALEC.Oは火曜日、同社の実験薬が後期臨床試験で稀な認知症の進行を遅らせることに失敗したと発表した。
同社の株価は取引時間の延長で55%以上下落した。
ラトジネマブという薬剤は、プログラヌリン遺伝子の変異によって引き起こされる前頭側頭型認知症患者を対象に試験されていた。
パートナーであるGSKGSK.Lと行った96週間の臨床試験では、血中の重要なタンパク質のレベルは上昇したものの、一般的な尺度を用いて測定した病気の進行を遅らせるという臨床的利益は示されなかった。
アレクトールは、ラトジネマブの非盲検延長試験と継続試験を中止すると発表した。
同社はリストラ計画の一環として従業員を約49%(75人)削減するが、その費用は770万ドルになる見込み。
アレクター社は今後、アルツハイマー病やパーキンソン病に対する他の実験的治療法に集中するとしており、これには血液脳関門を越えて薬物を送達する独自技術を用いたプログラムも含まれる。
同社によると、9月末時点の現金および投資残高は約2億9110万ドルで、2027年までの事業運営に十分な資金があるという。