
Pritam Biswas
[ 10月20日 ロイター] - ザイオンス・バンコープZION.Oは月曜日、2件の融資で多額の損失を出したものの、利息収入の増加に助けられ、第3四半期の利益が増加したと報告した。
ザイオンズは先週、第3四半期にカリフォルニア州の商業・産業ローン2件で5000万ドルの損失を計上することを明らかにしていた。
この銀行の声明と、ウェスタン・アライアンスWAL.NとジェフリーズJEF.Nがそれぞれカンター・グループVに関わる詐欺訴訟と破産した自動車部品メーカー、ファースト・ブランズへのエクスポージャーについて個別に開示したことが相まって、木曜日には融資に対する投資家の懸念が強まり、銀行株は下落した。
ハリス・シモンズ最高経営責任者(CEO)は声明で、「この損失を除くと、正味償却額は600万ドル(年率換算で平均貸出額の4ベーシスポイント)と、非常に穏やかなものだった」と述べた。
米国の銀行株は金曜日に反発し、前日の急落を一部取り戻し、銀行セクターへの不安は和らいだ。
「米地銀数行の第3四半期決算は、突出した、あるいは予想外の信用損失を示さず、経営陣は第4四半期について安心できる見通しを示している。スティーブンスのアナリスト、テリー・マッケボイ氏は、「このような傾向は、一握りの企業におけるストレスが、新たなトレンドというよりも、一過性のものであるという考えを裏付けるものだ」と述べた。
幅広い融資の増加は、銀行の金利収入増に貢献している。
正味受取利息(銀行が貸出金から得る収入と預金から支払う収入の差額)は、前年同期の6億2000万ドルから6億7200万ドルに増加した。
株主に帰属する純利益は、前年同期の2億400万ドル(1株当たり1.37ドル)に対し、9月30日に終了した3ヵ月間は2億2100万ドル(1株当たり1.48ドル)となった。