
[ 10月16日 ロイター] - 米トラック運送会社J.B.ハントJBHT.Oの株価は、1億ドルのコスト削減プログラムによって長引く運賃不況に打ち勝ち、第3四半期の利益を伸ばしたことから、木曜日の取引開始早々に 16%近く上昇した。
2022年以来、 トラック運送業界は過剰な生産能力、運賃の下落、出荷量のわずかな伸びと闘ってきた 。
しかし J.B.ハントは、ルートの最適化や間接費・管理費の削減など 、 1年間で1億ドルの節約を目指したコスト削減プログラムにより、第3四半期のマージンを何とか確保した。
Evercore ISIのアナリストは、この業績をJ.B.ハント特有の成果であり、より高いマージン基準を確立するものだと称賛した。
アーカンソー州に本社を置く同社は、9月30日に終了した四半期に1億7090万ドル(1株当たり1.76ドル)の純利益を計上し、前年同期の1億5210万ドル(1株当たり1.49ドル)を上回った。
LSEGがまとめたデータによると、アナリストの平均 予想は1株当たり1.46ドルだった。
需要が軟調だったにもかかわらず、J.B.ハントの 強力な実行力とコスト削減への 具体的な進展が、予想を上回る好業績をもたらした、とBMOキャピタル・マーケッツのアナリストは述べた。
BMOキャピタル・マーケッツのアナリストは、循環的背景が悪化しなければ、2026年の収益軌道は大幅に改善する可能性があると述べた。
(link) 、米国市民以外の 商用運転免許の 取得を大幅に制限し、トラック積載能力を逼迫させる連邦政府の規制もあり、 2026年の米国トラック輸送 市場の好転への期待は勢いを増している。
しかし、専門家は、意味のある回復のためには貨物量が回復しなければ ならないと警告している。
J.B.ハントの株価は、業界の中央値16.15に対し、12ヶ月先株価収益率21.71で取引されている。