
[15日 ロイター] - 米ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)HPE.Nが15日公表した2026年度利益見通しは市場予想を下回った。同社の株価は引け後の時間外取引で約8.5%下落した。
1株当たり調整後利益は2.20─2.40ドルとなる見込み。その中間値はアナリスト予想の2.40ドルを下回った。
売上高は17─22%増(訂正)となる見通し。予想は17.2%増だった。
HPEは26年度第1・四半期から、サーバー、ハイブリッド・クラウド、金融サービスの各事業セグメントを統合し、新たに「クラウド&AI(人工知能)」セグメントを設ける。
アントニオ・ネリ最高経営責任者(CEO)は「HPEの新章では、当社の強化されたポートフォリオがより収益性の高い成長を生み出し、資本リターンの機会を増やすことで、株主にさらに大きな価値を届ける」と述べた。
ジュニパーネットワークス買収はHPEのネットワーキング事業を倍に拡大させ、競合するシスコシステムズCSCO.Oとの差を縮めることが期待されている。
ジュニパーとの統合の一環として人員削減を計画しており、削減費用は総額約2億4000万ドルと見積もっている。
26年度のフリーキャッシュフローは15億─20億ドルと想定。予想は18億8000万ドル。
HPEは来年度から事業をクラウド&AI、ネットワーキング、企業投資・その他の主要3セグメントに整理する。