
[ 10月15日 ロイター] - セールスフォースCRM.Nは、クラウドサービス全体にAI機能を急速に展開することで、2030年の売上高がウォール街の予想を上回る600億ドル以上になると見込んでいる。
投資家はクラウド企業に対し、AIに注ぎ込んだ数十億ドルに見合うリターンを示すよう圧力をかけているが、一方で不透明なマクロ環境と不安定な顧客支出が成長見通しの重しとなっている。
セールスフォースのドリームフォース・イベントで発表されたプレゼンテーションによると、この予測にはソフトウェアメーカーのインフォマティカ買収による影響は含まれていない。
LSEGがまとめたデータによると、アナリストの平均では、セールスフォースの2030年の年間売上高は約583億7000万ドルになると予想されている。
同社株はアフターマーケット取引で4%近く上昇した。株価は今年に入って29%下落している。
セールスフォースは 5月、 インフォマティカの データ管理、統合、ガバナンスツールを自社のプラットフォームに統合することでAI機能を強化するため、 インフォマティカを約80 億ドル ( (link) )で買収することで合意した 。
同社のAgentforce AIエージェント・プラットフォームは、タスクを自動化し、業務の合理化を支援することで、利益率を高める。 Agentforce 360 (link) は、同社のクラウドベースのツール群全体でグローバルに利用可能になると、セールスフォースは月曜日に発表した 。
同社は 9月、 (link) 、第3四半期の売上高がウォール街の予想を下回るとの見通しを示した。これは、マクロ経済の不透明感から顧客が支出を控える中、評判の高いAIエージェント・プラットフォームの収益化が遅れていることを示している。
また、同社は水曜日に、今後6ヶ月間で約70億ドル相当の自社株買いを行う計画の概要を発表した。