
[コペンハーゲン 10月9日 ロイター] - マースクMAERSKb.COの株価は木曜日、ガザ停戦協定が最終的に紅海とスエズ運河を通るコンテナ輸送ルートを回復させ、運賃を支えてきた容量不足を緩和するとの期待から下落した。
イスラエルとハマスが水曜日、ドナルド・トランプ米大統領のガザに関する計画の第一段階((link))に合意したことで、イエメンのイラン系武装勢力フーシ派が紅海の商業船舶への攻撃を停止するかもしれないとの期待が高まった。このような攻撃により、2023年後半以降、荷主はアフリカの南への迂回を余儀なくされている。
しかし、フーシ派は停戦合意についてまだコメントしておらず、何らかの方針転換を示唆していない。同グループは先週、オランダが運航する船舶((link))を攻撃した責任を主張している。
デンマークの海運会社の株価は1025GMTで2%下落し、7月8日以来の安値をつけた。
シンドバンクのアナリスト、ミケル・エミル・イェンセン氏は、「マースクは、紅海を安全に通過できる可能性が高まったことで、運賃がさらに下落するとの予想から下落している」と述べた。
アナリストらは、停戦が維持されたとしても、海運会社は攻撃が再開されないという確証を得るまで数カ月待つことになるだろうと警告した。
マースクの広報担当者は、長期的かつ実行可能な安全保障上の解決策が確立されて初めて、紅海経由の輸送再開を検討すると繰り返した。
「バブ・アル・マンダブ海峡の安全保障上のリスクとガザ紛争との間には明確な関連性があるが、ガザの進展が紅海の状況にどのような影響を与えるかを評価するには、まだ時期尚早である。
「この合意が、紛争を終結させ、恒久的な平和を達成するための第一歩となることを期待している。
シンドバンクとABGサンダルコリアのアナリストによると、スエズへの回帰は利用可能な輸送能力を増加させ、すでに今年初頭のピークから低下している運賃をさらに圧迫することになるという。