デル、旺盛なAIサーバー需要で今後4年間の成長目標を上方修正

Jaspreet Singh

［　１０月７日　ロイター］ - デルDELL.Nは火曜日、人工知能ワークロードを強化するサーバーの旺盛な需要に賭け、今後4年間の年間利益成長目標をほぼ倍増させた。

イーロン・マスクのAIスタートアップxAIやCoreWeaveを顧客に持つ同社は、調整後の1株当たり利益の年間成長率の予想を約8％から少なくとも15％に引き上げた。

デルはまた、今後4年間の年間平均収益成長率を3％から4％から7％から9％と予想した。

チャットＧＰＴのようなサービスを実行するために必要なコンピューティングパワーを提供するサーバーへの飽くなき需要は、デルをジェネレーティブAIブームの最大の勝者の1つに変えた。

その力強い利益成長の見込みは、AIサーバーの競争によるマージンの打撃や、製品製造の高コストに対する投資家の懸念を和らげる可能性もある。

「デルは、その規模、確立されたサプライチェーン、大手バイヤーとの関係により、スーパーマイクロのようなライバルに比べ、量的優位性を持っている」とEmarketerのアナリスト、ジェイコブ・ボーン氏は述べた。

デルはまた、第3四半期と通期の見通しを再度発表した。デルは8月、AIサーバーの出荷台数について、2026年度の予想を200億ドルに引き上げていた。

マイケル・デル最高経営責任者（CEO）は、「顧客はAIと、インテリジェンスを大規模に展開するために当社が提供するコンピュート、ストレージ、ネットワーキングに飢えている」と述べ、2年間の進展にもかかわらず、AIの導入は初期段階にあると付け加えた。

デルは、ストレージ、ソフトウェア、サーバーを提供するインフラ・ソリューション・グループの長期的な複合年間収益成長率を11％から14％と見込んでいる。これは、以前の予想である6%から8%と比較すると高い。

パソコンを含むクライアント・ソリューション・グループについては、引き続き2％から3％の増収を見込んでいる。デルが企業顧客の間で強い地位を保っているにもかかわらず、消費者市場での激しい競争がここ数年、同事業に打撃を与えている。