
[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、銅など鉱物資源の供給拡大に向け、アラスカ州アンブラー鉱区へのアクセス道路建設を許可するよう政権に指示する大統領令に署名したと発表した。
同地域の開発業者候補の1社であるカナダのトリロジー・メタルズTMQ.TOに対する3560万ドルの投資も発表。米政府の出資比率は10%となり、追加で7.5%の株式を購入するワラントも取得する。
トランプ氏の大統領令は、アラスカ州北中部での鉱山開発を可能にする全長340キロの道路建設計画を拒否したバイデン前政権の決定を覆す。バイデン政権は数十の先住民コミュニティーが生活の糧として必要とするカリブーや魚類への脅威を理由に挙げていた。
トランプ大統領はホワイトハウスでの署名式で「これはずっと前から稼働し、わが国に数十億ドルの利益をもたらし、大量のエネルギーや鉱物、われわれが協議している他のあらゆるものを供給すべきだった」と述べた。
環境保護団体シエラクラブは、この地域の開発は先住民や野生生物を支える手つかずの自然を損なうと批判した。