[2日 ロイター] - 米石油オキシデンタル・ペトロリアムOXY.Nは2日、化学部門オキシケムを著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイBRKa.Nに97億ドルで売却すると発表した。売却は年内に完了する予定。バークシャーはオキシデンタルの筆頭株主。2022年に保険会社を買収して以来の大型買収となり、化学関連のポートフォリオが拡大する。
オキシデンタルの負債は25年6月末時点で233億4000万ドル。売却は負債削減が狙いで、主力の石油・ガス事業に注力するとみられる。オキシデンタルは石油生産のアナダルコ・ペトロリアムの550億ドルでの買収や、24年に米シェール生産のクラウンロックを120億ドルで買収したことで、財務基盤が悪化。膨張した負債の削減に向け、このところ資産売却に本腰を入れていた。
オキシデンタルは、バークシャーへの売却で得られる資金のうち、65億ドルを債務削減に充てるとしている。これにより負債総額は150億ドルを下回り、クラウンロック買収後の設定目標に到達することも明らかにした。
TPHのアナリストは、債務が削減することで、自社株買いによる株主還元拡大の道が開かれると指摘した。