[ 10月2日 ロイター] - 米データ分析会社フェア・アイザック・コーポレーションFICO.Nが、住宅ローンの再販業者が信用度スコアを計算し、消費者に直接配布できるプログラムを発表したことで、大手信用調査会社の株価は木曜日に急落した。
米国の3大信用情報機関であるエクスペリアン、エクイファックス、トランスユニオンは、住宅ローン引き受けのためのレポートを作成するために信用データとFICOスコアを提供しているため、これは収益とマージンを圧迫する可能性があるとアナリストは指摘した。
フェア・アイザック社が開発したFICOスコアは、米国で最も広く採用されている信用スコアリング・システムであり、一流の金融機関が借り手の信用力を評価するために使用している。この数値が高いほど、債務不履行のリスクが低くなる。
「シティグループのアナリストはメモの中で、「これは、エクスペリアンやエクイファックスがFICOクレジットスコアで稼いでいるマージンをカットすることを暗示している。「これはエクスペリアンとエクイファックスにとってネガティブなことだ。
エクスペリアンEXPN.Lの株価はロンドンで5%下落した。米国上場のエクイファックスEFX.Nは市場前取引で11%下落し、トランスユニオンTRU.Nは9%下落した。
フェア・アイザック社によると、この変更は住宅ローンの貸し手、ブローカー、その他の業界参加者に価格の透明性と即時のコスト削減をもたらすという。
しかし、この変更により、金融機関はFICOスコアに直接アクセスできるようになるため、信用スコアリング事業における競争が激化する可能性がある。
ジェフリーズのアナリストはメモの中で、「FICOはトライマージ再販業者向けのライセンス・プログラムを導入することで、FICOスコアをマークアップする信用情報機関の能力を事実上奪うことになる」と述べている。
同証券会社は、新しいモデルは信用情報機関の収益に平均10%から15%の打撃を与える可能性があると述べた。
「信用情報機関が価格を設定するためには、貸金業者と直接交渉し、互いに競争しなければならない。