Pranav Mathur
[ 9月29日 ロイター] - Vistra Corp VST.Nは、Comanche Peak原子力発電所から無名の買い手に電力を供給する長期契約を確保した、と月曜日に発表した。
この電力会社は、テキサス州サマーベル郡にある原子力発電所から1200メガワットの電力を非公開の投資適格バイヤーに供給する20年契約を結んだと、規制当局に提出した書類で発表した。
ビストラ社は、2027年第4四半期に電力供給が開始され、2032年までにフル稼働すると見込んでいる。
スコシアバンクのアナリスト、アンドリュー・ワイゼル氏は、「この取引は、長期契約でメガワットを確保する競争において、独立系発電事業者の同業他社に追いつくものだ」と語った。
しかし、この契約はコマンチ・ピーク発電所の容量の50%しかカバーしておらず、またビストラが顧客名を明記していないことから、データセンターではないかもしれないとして、一部の投資家は満足していないようだ、とワイゼル氏は述べた。
同社の株価は午後の取引で2%近く下落した。
その日の早朝、同社はテキサス州西部のパーミアン・ベースン発電所に2基の天然ガスユニットを新設すると発表し、株価はわずかに上昇していた。
パーミアン・ベースン発電所の2基のユニットは合計860メガワットとなり、現在の発電能力は1,185メガワットとなる。
ビストラは 昨年、2028年までにテキサス州に最大2,000メガワットの天然ガスを燃料とする発電容量を追加すると発表しており、これは100万世帯分の電力に相当する。
米国の電力消費量は、AIや暗号通貨に特化したデータセンターからの需要や、暖房や輸送のために家庭や企業で使用される電力の増加により、今年から来年にかけて (link)、記録的な高水準に達すると予想されている。