
Niket Nishant Sukriti Gupta
[ 9月24日 ロイター] - 投資家がパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の慎重な コメントを評価 し、週後半に予定されている主要経済指標を控えていることから、S&P500種株価指数とナスダックに連動する先物は水曜日に上昇した。
最近の数字が景気の底堅さを示す一方で、FRB高官のコメントには、特に労働市場に対する警戒感が含まれている。パウエル議長は火曜日、資産価格がかなり高く評価されていると指摘し、慎重なトーン((link))に拍車をかけた。
しかし 、パウエル議長は、FRB政策担当者の間で進行中の議論において、どちらの陣営にも同調することを避けた。 (link)、雇用市場を支えるためにより積極的な削減を求める向きもあれば、インフレの再燃を避けるため自制を求める向きもある (link)。
その代わりにFRB議長は、労働市場の軟化の兆候に対処しながらインフレリスクを回避するという、中央銀行が直面する微妙なバランス感覚を強調した。
日本時間午前7時4分現在、ダウEマイナスYMcv1は14ポイント(0.03%)上昇、S&P500EマイナスEScv1は11ポイント(0.16%)上昇、ナスダック100EマイナスNQcv1は77.75ポイント(0.31%)上昇した。
先週のFRBによる 25ベーシス・ポイントの 引き下げは 広く予想されていたもので、株価を押し上げる要因となったが、投資家はラリーを継続させるために今年さらなる引き下げを 期待している。
オンライン・トレーディング会社Capital.comのシニア・マーケット・アナリスト、ダニエラ・サビン・ハトホーン氏はメモの中で、「バイアスは超ハト派に大きく偏っているため、コメントに欠点があればセンチメントがぐらつく可能性がある」と述べた。
また、一部のセクターでは、株価バリュエーションが膨らんでいるとの懸念もある。チャールズ・シュワブ社のデータによれば、S&P500のベンチマーク銘柄のうち、過去3ヶ月で同指数をアウトパフォームした銘柄はわずか17%に過ぎず、モメンタムの原動力となっている銘柄の幅の狭さを浮き彫りにしている。
投資家は、今週後半に発表される FRB好みのインフレ指標であるコア個人消費支出に 注目するだろう。個人消費支出が予想を上回れば、より慎重な緩和ペースが強まる可能性があり、下回れば追加緩和観測が強まるかもしれない。
一方、水曜日に発表される住宅市場のデータは、消費者の需要や建設業者のセンチメントに関する洞察を提供する可能性がある。
このセクターは今年の大半を圧迫されており、安定化の兆しが見えれば、より広範なセンチメントに影響を与える可能性がある。
また、サンフランシスコ連 邦準備銀行(FRB)のメアリー・デイリー総裁の講演が予定されてお り、 各地域のFRB幹部が最新のデータや政策シグナルをどのように解釈し ているかが注目される。
(link) 株式では、ドナルド・トランプ大統領の政権がリチウム・アメリカズLAC.Nに最大10%の 出資を求めて いるとロイターが火曜日に報じたことを受け、リチウム・アメリカズLAC.Nの米国上場株は市場前取引で63.5%急騰した。2.4%上昇したゼネラル・モーターズGM.Nとは、同社のサッカー・パス・リチウム・プロジェクトに対する22.6億ドルを超える政府融資について協議中。
サービスナウNOW.Nは、モルガン・スタンレーがソフトウェア会社の格付けを「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げしたことで2%上昇。
アマゾンAMZN.Oは、ウェルズ・ファーゴが同社を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げしたとの報道を受けて1.3%上昇。
フォトショップメーカーのアドビADBE.Oは、モルガン・スタンレーが「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げしたことを受けて1.2%下落した。