
Aatreyee Dasgupta
[ 9月22日 ロイター] - 米国最大の住宅不動産ブローカーであるCompass COMP.N は、停滞する住宅市場で競争が激化する中、ポートフォリオの強化を図るため、Anywhere Real Estate HOUS.N を42億ドルで買収するようだ。
米国では、住宅ローン金利の上昇とそれに伴う消費者の値ごろ感の問題が、ここ数四半期で住宅メーカーや不動産会社の収益性を圧迫している。
今年初め、コンパスは (link)、オンライン不動産ポータルサイトのジローZG.Oを提訴した。ジローは、米国内のすべての住宅物件をジローのプラットフォームに誘導し、同社が利益を上げながら独占を維持できるようにするための「排除」政策を採用していると非難した。
エニウェアとの全株式取引により、フランチャイズ、タイトル、エスクロー、リロケーション事業から10億ドル以上の収益がコンパスのトップラインに加わると、両社は月曜日に発表した。
BTIGのアナリスト、ジェイク・フラー氏は、「不動産はボリューム・ゲームであり、この取引により、約34万人のエージェントを擁する明確なリーダーが誕生する」と語った。
取引は2026年後半に完了する予定。
コンパスはエニウェアの株主に1株当たり13.01ドルを支払う。エニウェアの株価は月曜取引で49%上昇し10.48ドルとなったが、コンパスの株価は14%下落した。
ロイターの計算によると、エニウェアの普通株1株はコンパスのクラスA株1.436株と交換され、株式価値は約16億ドルとなる。
ニュージャージー州マディソンに本社を置くエニウェアは、世界119カ国で30,000以上の提携エージェントを通じて、フランチャイズ、仲介、リロケーション、権原・決済などの不動産サービスを提供している。
合併後の企業価値は、負債を含めて約100億ドルになると予想される。
モルガン・スタンレーがコンパスの財務アドバイザーを務め、ゴールドマン・サックスがエニウェアのアドバイザーを務めている。