
[19日 ロイター] - LSEGリッパーのデータによると、17日までの1週間に米国株ファンドは431億9000万ドルの売り越しだった。2024年12月中旬以来となる週次での売越額の大きさとなった。米利下げ期待による足元の株価上昇を受け、市場が利益確定に動いたためとみられる。
S&P総合500種.SPXは18日、過去最高値を更新。4月7日に約1年半ぶりの安値を付けて以降、上昇が目立つ。UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ヘーフェル最高投資責任者(CIO)は「最近の大きな上昇の後に、売り優勢に転じたとしても驚かない」とコメントした。
米大型株ファンドは341億9000万ドルの売り越し。少なくとも20年以降で最大規模。中型株ファンドも15億8000万ドルの売り越し。小型株ファンドは5000万ドルの買い越しだった。
セクター別ファンドでは12億4000万ドルの売り越し。ハイテクから28億4000万ドル流出した。
一方、米債券ファンドは73億3000万ドルの買い越し。22週連続の純流入となった。
マネー・マーケット・ファンド(MMF)からは236億5000万ドル流出し、売り越しに転じた。