
Stephen Nellis Max A. Cherney Jeffrey Dastin
[サンフランシスコ /ワシントン18日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアNVDA.Oは18日、インテルINTC.Oに50億ドルを出資すると発表した。
発行される新株取得後、エヌビディアのインテル保有比率は4%以上となる。エヌビディアによる支援でインテル再建は新たな段階を迎える。インテルの株価は22.8%急騰した。
声明によると、エヌビディアはインテルの普通株を1株当たり23.28ドルで取得する。これは前日終値24.90ドルをわずかに下回るものの、米政府が先月、インテル株10%取得のために支払った20.47ドルより高い。nL6N3UG05F
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は記者会見で、今回の提携にトランプ政権は関与していないとしつつ、支持していただろうとの見方を示した。
合意に基づき、インテルとエヌビディアはPCとデータセンター向け半導体を共同開発する。一方、インテルの受託生産(ファウンドリー)事業によるエヌビディア向け半導体生産は合意に含まれていない。ただ、インテルのファウンドリー事業は、共同開発製品向けにCPU(中央演算処理装置)と先端パッケージングを供給する。フアン氏はインテルのファウンドリー技術の評価を継続しているとし、同社と約1年にわたり協業してきたと述べた。
多くのアナリストはインテルのファウンドリー事業継続には大口顧客の獲得が必要と考えている。
ラファー・テングラー・インベストメンツのナンシー・テングラーCEOは「米半導体メーカーによる(インテル)の買収あるいは分割の第一歩となるかもしれない」としつつ、インテルが「生き残る可能性も十分にある」と述べた。
両社は提携の金銭的条件は明らかにしなかったが、将来的には「複数世代」の製品を開発すると述べた。この提携はライセンス契約ではなく、製品開発のために相互に半導体を提供する商業契約だと説明した。
ハーグリーブス・ランズダウンのシニア株式アナリスト、マット・ブリッツマン氏は「今回の動きは米国の政策と一致しており、中国への最先端半導体の販売に対する規制緩和につながる可能性がある」と述べた。
今回の出資は、ソフトバンクグループ(SBG)9984.Tからの20億ドルの投資と米国政府からの57億ドルの投資に続くものとなる。nL4N3UA1B3nL4N3UF00E
イーマーケターのシニア人工知能(AI)・技術アナリスト、ガジョ・セビリア氏は「インテルにとって大きなゲームチェンジャーで、AIで後れを取る同社の立場を将来のAIインフラの一角としてリセットするものだ」と述べた。
今回の合意は、現在エヌビディアの基幹プロセッサを製造する台湾のTSMC2330.TWにとって潜在的なリスクとなる。データセンター向け半導体供給でインテルと競合するアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD.Oも影響を受ける。
エヌビディアの株価は3.5%高となった。一方、AMDは0.8%下落した。