Abigail Summerville Ankita Bora
[ 9月12日 ロイター] - ブラック・ロック・コーヒー・バーBRCB.Oの株価は、金曜日の公開価格を32.5%上回り、12億7000 万ドルと評価された。
アリゾナ州スコッツデールに本社を置く同社の株価は、公開価格20ドルに対し約26.5ドルで始まった。
インフレと労働市場の懸念が消費者の 見通しを曇らせている中、高金利と関税によって一服していた米国株式上場の反発は、高成長のハイテク株によって牽引されている。
IPOに特化したリサーチとETFを提供するルネッサンス・キャピタルによると、ブラックロック・コーヒーは、2023年のカヴァCAVA.N以来となる米国のレストランによるIPOで、1470万株を売り出し 、2億9410 万ドルを調達した。
「私たちのバリスタが私たちの魔法です」と、ブラックロック・コーヒーのマーク・デイビス最高経営責任者(CEO)はインタビューで語った。「私たちの価値提案と、その経験を倍増させることで、巨大な差別化ポイントになると信じており、それが最終的に投資家が価値を見いだし、その一部になりたいと思った理由です」。
2008年に設立されたブラックロックは、全米7州で158の直営店を展開しており、2035年までに1000店舗を達成することを目指している。
同チェーンのナスダック上場は、スターバックスSBUX.Oやダッチ・ブロスBROS.Nといった上場同業他社と並ぶことになる。スターバックスは2021年にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場((link))し、現在1043店舗を運営、30%近くがフランチャイズ店である。
ウェンディーズWEN.Oのようなクイック・サービス・レストランでさえ、カフェイン製品で収益を競っている時代において、ブラックロックはその地域社会に焦点を当てた店舗で際立っており、75%の店舗が同社が "ロビー "と呼ぶ座席エリアを備えている。
この戦略は成果を上げており、2025年第2四半期の既存店売上高は前年同期の3.9%増に対し10.9%増となった。