
[ 9月12日 ロイター] - テスラTSLA.Oの取締役会議長ロビン・デンホルム氏は、イーロン・マスク氏の政治活動が電気自動車メーカーの売上を押し下げたという懸念を否定し、ホワイトハウスでの数ヶ月の後、億万長者は会社で「フロント・アンド・センター」であると述べた。
デンホルムは金曜日のブルームバーグTVのインタビューで、「政治的な動機という個人的な観点から彼が何をするかは、彼次第だ」と述べた。「政治的な観点から言えば、我々は民主主義の中にいるのだから、誰もが自分の意見を述べることができる。
同社の株価は7%近く上昇した。
(link) デンホルムの発言は、テスラの取締役会がマスクCEOに対する1兆ドル規模の報酬プランを提案した数日後に行われた。 (link)、企業としては史上最大の報酬額となり、AIとロボット工学の大企業へと変貌を遂げようとしている自動車メーカーをマスクCEOが支配していることを浮き彫りにしている。
マスク氏が政党政治に進出したこと((link))と、ドナルド・トランプ大統領((link))に挑戦する姿勢は、テスラの投資家やアナリストの間で、潜在的な注意散漫や、疎外された購入者がライバルのEVを選ぶことによる販売への打撃に対する懸念を高めている。
しかし取締役会は、来月の年次株主総会で、政治的中立性を確保し、同社とそのリーダーシップ・チームがいかなる政党も支持することを禁止する方針を実施する議案に反対票を投じるよう株主に勧告している。
マスク氏は自身の発言で物議を醸し続けており、自身のソーシャルメディア・プラットフォーム「X」でのコンテンツ節度のなさに批判が集まっている。水曜日には、保守派の活動家チャーリー・カーク氏が殺害された当日、容疑者が特定される前に、 (link) 「左翼」を非難した。
EVメーカーの取締役会は、需要が軟化する中、主要市場で中国のライバルに差をつけられているにもかかわらず、成長を回復させながら新たな方向に会社を導くマスクの能力に繰り返し信頼を寄せている。
マスク氏がテスラの取締役会に抜擢したデンホルム氏は、しばしば (link)、億万長者の言いなりになり、彼に説明責任を果たせなかったとして批判されてきた。
マスクは5月下旬に関与を撤回するまでは、政府支出削減を目的としたトランプ大統領の政府効率化省(DOGE) の陣頭指揮を執っていた。