[ 9月11日 ロイター] - アドビADBE.Oは木曜日、2025会計年度の売上高と利益の見通しを上方修正した。
カリフォルニア州サンノゼに本社を置くアドビの株価は、延長取引で約4%上昇した 。
フォトショップ、インデザイン、アクロバット、イラストレーターを含むアドビの製品は、企業、学生、クリエイティブ・プロフェッショナルがウェブサイト、パンフレット、グラフィックの編集、作成に広く使用するデザイン・ソフトウェアとして有名になった。
アドビはAIブームに乗じるため、クリエイターがテキストから動画や画像を生成し、デザインに取り入れることができるAI製品「Firefly」を開発した。
しかし、他のソフトウェア企業と同様、アドビは多額の技術投資に対するリターンを示すよう投資家からのプレッシャーに直面している。また、Figma (link) FIG.N のような市場シェアを獲得しようと躍起になっている中小企業との競争も激化している。
ジェフリーズのアナリストによると、ファイアフライの採用が加速する意味は見出せず、「AIの本格的な貢献は2026年から2027年にかけての可能性が高い」との見方を示している。
同社は2025会計年度の売上高予想を 235億ドルから237億ドルに引き上げ、前回予想の235億ドルから236億ドルに引き上げた。
また 、年間調整後1株当たり利益予想を、従来の20.5~20.7ドルから 20.80~20.85 ドルに引き上げた。
LSEGが集計したデータによると、アドビは第4四半期の売上高を、アナリスト予想の60億8000万ドルに対し、60億8000万ドルから61億3000万ドルと予想している。
第4四半期の調整後EPSは5.35ドルから5.40 ドルを予想、アナリスト予想は1株あたり5.34ドル。
アドビは8月29日に終了した四半期の売上高を59億9000万ドルと発表し、予想の59億1000万 ドルを上回った 。