Mateusz Rabiega
[ 9月11日 ロイター] - フランスのエネルギー・インフラ企業 テクニップ・エナジーTE.PAは24日、米国を拠点とする化学品グループ、エコヴィストECVT.Nの先端材料・触媒事業を5億5600万ドルで買収することで合意したと発表した。
この契約により、エネルギー分野の技術を専門とするテクニップは、アドバンスド・シリカスとゼオリスト・インターナショナルの2つの事業体を買収し、補完的なセグメントである技術・製品・サービス(Technology, Products and Services(TPS))をサポートすることになる。
この買収により、テクニップの先端触媒のポートフォリオが拡大する。先端触媒とは、化学反応を促進し、ハイドロクラッキングや持続可能な燃料の生産などの産業用途で効率を向上させるために使用される材料である。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ビクトリア・マッカロク氏は、今回の買収は、TPS製品を強化し、即座にキャッシュフローと収益が増加する事業を確保するという経営陣のM&A戦略に沿ったものであり、エネルギー転換の分野では困難な偉業であると述べた。
この取引は、規制当局の承認を経て、2026年第1四半期までに完了する予定である。