Christy Santhosh
[ 9月10日 ロイター] - ソレノ・セラピューティクスSLNO.Oは水曜日、強烈で持続的な空腹感を経験する患者に対する同社の治療を受けていた17歳の男性が死亡したことを認識していると発表し、同社の株価は12%下落した。
ソレノ社によれば、担当医師はこの死亡は治療薬バイカットXRとは無関係であると報告しているとのこと。
ヴァイカットは、プラダー・ウィリー症候群の特徴的な症状である嚥下過多を治療する薬である。プラダー・ウィリー症候群は、遺伝子発現の調節、つまり遺伝子のオン・オフに影響を及ぼす15番染色体の全部または一部の欠失によって引き起こされる遺伝性疾患である。
ソレノ氏によれば、肥満や他の病気も患っていたこの患者は、明らかな肺塞栓(通常は血栓によって引き起こされる肺動脈の閉塞)によって死亡したとのことである。
プラダー・ウィリー症候群は、肺塞栓症だけでなく、心疾患や呼吸器疾患を含むいくつかの要因により、患者の生命予後が著しく低下する病気である、とソレノ氏は述べた。
カントー・フィッツジェラルドのアナリスト、クリステン・クルスカ氏は、この患者の死亡は、薬剤に関連した要因ではなく、病気に関連した要因によるものである可能性が高いことを示す証拠があると述べた。
Kluska氏は、この出来事は「この疾患がいかに深刻であるか、そしてなぜVykat XRが患者にとって重要な治療選択肢であるかを率直に思い起こさせるものである」と述べた。
同社によれば、この事象はFDA有害事象報告システムと呼ばれる米国食品医薬品局の公開ダッシュボードに報告されている。
FAERSによると、Vykatに関連する有害事象は今年これまでに23件報告されている。FDAはロイターの取材に対し、この治療薬の今後の対応についてコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。
先月、スコーピオン・キャピタルはソレノ (link) のショート・ポジションを公開した。空売り筋は、同薬は肺に液体がたまり心不全を引き起こすリスクが高いと主張し、"市場撤退のリスクがあるかもしれない "と付け加えた。