Juby Babu
[9日 ロイター] - 米IT大手オラクルORCL.Nは9日、需要拡大を背景にクラウド部門の今年度売上高見通しを上方修正し、株価が時間外取引で一時23%上昇した。
最新の売上高見通しは前年比77%増の180億ドル。従来は70%増と見込んでいた。その後4年間の売上高は1440億ドルに達するとしている。
第1・四半期(6─8月)には数十億ドル規模の契約4件を締結し、売上高は12%増の149億3000万ドルとなった。
サフラ・カッツ最高経営責任者(CEO)は「向こう数カ月でさらに複数の数十億ドル規模の案件を取りまとめる見通しで、残存履行義務(PRO、契約済みの未計上収入に相当)は5000億ドルを超える公算が大きい」と述べた。
8月末時点のPROは359%増の4550億ドル。
イーマーケターのアナリスト、ジェイコブ・ブーン氏は「各企業はコスト効果の高い人工知能(AI)クラウドツールを熱望しているのは明らかで、オラクルはそうした需要を取り込める態勢を築きつつある」と指摘した。
オラクルは、アマゾン・ドット・コムAMZN.OやアルファベットGOOGL.O、マイクロソフトMSFT.Oなどと各社の社内クラウドインフラ運営を請け負う事業提携も交わしている。