iPhone 17 Airなし・AIなし、アップル2025年イベントで中国消費者はがっかりか

TradingKey - アップルの年次イベントを目前に控え、注目されていた主要機能が壁にぶつかっている：長年待望されていた完全新設計の超薄型「iPhone 17 Air」はハードウェアの互換性問題により中国市場から除外される可能性が高く、アップルのAI機能「Apple Intelligence」は中国本土向けに再び延期される見込みだ。

テーマを「Awe dropping」としたアップルの2025年発表イベントは9月9日に開催され、次世代iPhone、Apple Watch、その他のスマートデバイスが発表される予定。最も注目を集めているのは、史上最も薄いiPhoneとなる可能性がある「iPhone 17 Air」だ。

JPモルガンは、今年のイベントのハイライトが「超薄型iPhone 17 Airの消費者へのアピール」と「特に中国におけるiPhone価格戦略がアップル全体の販売をどれだけ押し上げるか」になると予想している。

しかし、有名テックジャーナリストのマーク・ガーマン氏はiPhone 17 Airの見通しに水を差した。同氏は「このデバイスはほとんどの顧客に適していない可能性がある」と指摘。これは約20年前のアップル初の「Air」製品の受け入れ状況を彷彿とさせるものだ。

ガーマン氏はアップルの「Air」戦略の不自然さを指摘：スリムなベゼルと大型ディスプレイにもかかわらず、背面カメラが1つしかないことやバッテリー持続時間が短いといった欠点があると説明した。

極端な薄さ（最薄部5.5mmという噂も）を実現するため、iPhone 17 Airは物理SIMカードスロットを廃止し、eSIMのみに依存する必要がある。しかし中国の主要通信キャリアは数年間eSIMサービスを停止している状態だ。

X（旧Twitter）上でガーマン氏は次のように予測： 「iPhone 17 Airのもう一つの問題は、eSIMのみの仕様が中国本土での販売を困難にすることだ。アップルと通信キャリアが解決策を見つけるまで、中国でのリリースが限定的または段階的になることに驚かないだろう。」

ハードウェアの互換性問題に加え、ソフトウェアの制限が中国消費者を中国本土向けiPhoneを迂回し海外モデルを購入する方向にさらに向かわせる可能性がある。Apple Intelligenceはすでにカナダや英国などでは利用可能だが、中国本土では未提供のまま。

ガーマン氏は、アップルが中国向けApple Intelligenceの導入に向け引き続き取り組んでいると報告。Google、OpenAI、AnthropicとのAIパートナーシップを探る一方で、中国市場向けに特化したAI機能をリリースするためアリババやバイドゥーとも協議を進めているという。

ガーマン氏は、アップルが中国向けAI機能のリリースを再び延期し、年内にiOS 26.1またはiOS 26.2を通じて提供する可能性が高いと予測している。

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