Michael Erman Julie Steenhuysen
[5日 ロイター] - ケネディ米厚生長官が、ケンビューKVUE.Nの市販鎮痛薬「タイレノール」を妊婦が使用した場合に自閉症につながる可能性があるとする報告書を公表する予定だと、事情に詳しい関係者の話としてウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が5日報じた。
また、フォリン酸と呼ばれる葉酸から作られる薬が、人によっては自閉症の治療に使うことが可能と示唆する見通しという。
米厚生省は、最終報告書が発表されるまでは、その内容に関する報道は憶測に過ぎないとした。報道官は「われわれは、米国の自閉症率の前例のない上昇の真相を究明するために、高度な科学を使っている」と述べた。
報道後、ケンビューの株価は14%下落した。タイレノールは妊婦を含め広く使用されている。
ケンビューは、妊娠中のタイレノール使用と自閉症との因果関係はないと考えていると強調。同社によると、タイレノールの主成分アセトアミノフェンの安全性や妊娠中の使用については、米食品医薬品局(FDA)や主要な医学団体も認めている。