[ 9月5日 ロイター] - ロビンフッド・マーケッツHOOD.Oは、カジノ運営会社のシーザーズ・エンターテインメントに代わって、ベンチマークであるS&P500に採用される予定である。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが金曜日に発表したこの銘柄への組み入れは、指数連動型ファンドが保有銘柄を調整する中で、Robinhoodの株式に対する需要を高めると期待されている。これはまた、Robinhoodがパンデミック時代の新興トレーディング企業から、米国金融市場で持続的な影響力を持つ企業へと進化したことを強調するものでもある。
手数料をなくし、ユーザーフレンドリーなアプリを通じて株式投資にアクセスできるようにすることで、個人取引に革命を起こしたとされるこのプラットフォームは、新世代の投資家を魅了し、日常的なアメリカ人の金融市場への参加方法を再構築した。
S&P500に加わる予定の他の企業は、マーケティング・プラットフォームのAppLovin APP.Oと機械・電気工事サービスのEmcor EME.Nである。それぞれ債券取引プラットフォームのマーケットアクセスMKTX.Oとソーラーインバーターメーカーのエンフェーズ・エナジーENPH.Oに取って代わることになる。
S&P500に採用されると、ベンチマークに連動するパッシブファンドや上場投資信託が買いを入れざるを得なくなり、需要が急増するため、その企業の株価は通常上昇する。
アナリストはまた、S&P500への採用は金融の安定と市場の信頼性を示すものだと考えており、機関投資家の関心を高めている。
この変更は9月22日の市場オープン前に発効する。
ロビンフッドの株価は7.3%上昇した。AppLovinは7%上昇し、Emcorは2.2%上昇した。
LSEGがまとめたデータによると、Robinhoodの株価は今年2倍以上に上昇し、時価総額は約915億ドルに達した。
5月には、暗号取引所のコインベースCOIN.Oがデジタル資産会社として初めてベンチマークであるS&P500の一員となり、米国の金融テクノロジー・セクターに新たな正統性が加わった。