[5日 ロイター] - 米市場でブロードコム株 AVGO.O が5日の寄り付き前取引で約9%急騰した。新規顧客からAI半導体100億ドルの大型受注を発表し、カスタムチップ設計戦略に楽観的な見方がでている。
ブロードコムがAI 収益を「大幅に押し上げる」としたこの受注は、高価なエヌビディアNVDA.O に代わる半導体を求めるクラウド大手向けのカスタム半導体設計で、同社が役割を深めていることを示す。nL6N3US00Z
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が4日、米オープンAIが来年、自社開発による初の人工知能(AI)半導体を米ブロードコムとの提携で生産する見通しと報じたことから、オープンAIが発注先との思惑がでた。nL6N3US059
ブロードコムを 20 年近く率いているホック・タン最高経営責任者(CEO)が、少なくともあと5年間は続投するとしたことも楽観的見方につながった。
J.P.モルガン、バーンスタイン、モルガン・スタンレーのアナリストは、受注のタイミングと規模からオープンAIが背後にいる可能性が高いとの見方を示した。
LSEGのデータによると、ブロードコムの株価収益率(PER)は38.6倍。これはマーベル・テクノロジーMRVL.O の20.3倍、S&P 500指数 .SPX全体の22.5倍よりも高い。