
[ 9月2日 ロイター] - イオニス・ファーマスーティカルズIONS.Oの株価は、同社の実験的治療薬が2つの大規模な後期試験でトリグリセリドと呼ばれる血中脂肪のレベルを有意に低下させ、膵炎のリスクを低減させたと発表した後、火曜日の鐘が鳴る前に急上昇した。
カールスバッドに本社を置く同社の株価は、市場前の取引で約17%上昇した。
イオニスは、 オレザルセンと呼ばれるこの薬の 米国での 承認を 年末までに 求める予定である 。
この製薬会社は、重度の高トリグリセリド血症、つまり血液中の脂肪レベルが高すぎて心臓病や膵炎のリスクを高めている状態の患者、合わせて 1,100人近くを対象とした2つの試験で オレザルセンをテストしていた。
この薬剤は、 プラセボと比較してトリグリセリド値を最大72%低下させた。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ルカ・イッシ氏は、この結果を「予想以上に素晴らしい」と評価した。
この薬剤は急性膵炎の発生を85%減少させ、重度の高トリグリセリド患者において統計的に有意なリスクの減少を達成した 初めての治療薬となった。
オレザルセンは、体内で脂肪の分解が阻害され、極めて高いトリグリセリド値を示す稀な遺伝性疾患である家族性カイロミクロン血症症候群の治療薬として、すでに米国食品医薬品局から承認されている。