James Davey
[ロンドン 8月27日 ロイター] - JDスポーツ・ファッションJD.Lは、前四半期に急減した主要市場である米国では安定化の兆しが見られたものの、英国での低迷を反映して第2四半期の基礎的売上高は急減したと発表した。
(link) JD Sports、Hibbett、DTLR、Shoe Palaceの店舗を通じて米国で売上の40%近くを稼ぐスポーツウェア小売業者は、8月2日までの第2四半期の対前年同期比売上高が3.0%減少したと発表した。
FTSE100に上場しているJDの株価は、過去12ヶ月の間に価値の3分の1を失った。ディスカウントに牽引される市場、売上の約45%を占めるナイキ((link) NKE.N)製品の需要の落ち込み、ドナルド・トランプ米 大統領の関税がコストと消費者需要に与える影響に対する不確実性を反映している。
株価は水曜日の取引開始時に4%上昇した。
同グループは、英国での対前年比売上高が6.1%減となったのは、サッカー男子のユーロ2024で売上が伸びた前年との比較が厳しかったことを反映していると述べた。
しかし、北米の対前年同期比売上高は2.3%減と、前四半期の5.5%減から改善傾向にある。
ピールハントのアナリストは、「これは市場の予想を上回る結果であり、戦略の正当性がさらに証明されたと考えている」と述べた。
JDは2025/26年通期の 税引前利益と調整項目を現在の市場予想通り8億5,200万ポンドから9億1,500万ポンド((11億5,000万ドルから12億4,000万ドル))、2024/25年通期の9億2,300万ポンドから減少すると予想した。
ただし、この見通しは、同グループが引き続き取り組んでいる米国の関税による間接的な影響を考慮する前のものである。
「私たちの地域と販売店全体では、一般的に、消費者は購買を非常に選り好みしているものの、回復力があると見ています。そのため、下期に向けた取引環境には引き続き慎重である」とレジス・シュルツCEOは述べた。
また、JDは新たに1億ポンドの自社株買いプログラムを発表したが、これは業界の中期的成長と継続的な市場シェア拡大への自信を反映したものだという。
(1ドル=0.7402ポンド)