[25日 ロイター] - 米証券大手ジェフリーズは、S&P500種株価指数.SPXの年末目標を6600に引き上げた。企業業績が堅調で、米経済の健全性に対する懸念が後退しているとした。
ジェフリーズはこれまで年末目標を5600に設定しており、6000を下回ると予測していた唯一の主要証券会社だった。
UBS、シティグループ、HSBCなどは今月、市場心理の改善を背景に株価指数目標を引き上げていた。
ジェフリーズのアナリスト、デシュ・ペラムネティレケ氏は24日のリポートで、人工知能(AI)関連銘柄や「マグニフィセント・セブン」が市場をけん引している一方、金融株の顕著な強さはマクロ経済の底堅さを示唆していると指摘した。
トランプ大統領の「解放の日」関税発表を受けて4月に急落した米株式市場は、AIブームに支えられた底堅い企業業績を背景に持ち直している。
ジェフリーズは、S&P500構成銘柄の1株利益(EPS)が今年10%近く増加し267ドルになると予測した。
一方、同社は今年の米連邦準備理事会(FRB)による利下げが9月からあと3回あるとの予測を再確認した。労働市場の懸念が高まる中、パウエル議長が22日のジャクソンホール会合で、より慎重な姿勢を示したことを指摘した。