
Milana Vinn
[21日 ロイター] - 米人材管理ソフトウエア会社デイフォースDAY.Nは21日、同社を非公開化することで米プライベートエクイティ(PE)投資ファンドのトーマ・ブラボーと合意したと発表した。買収総額は負債を含めて123億ドルに上る。
ロイターの試算によると、デイフォースの株主は契約条件として1株当たり現金70ドルを受け取り、株式価値は118億8000万ドルに達する。
ソフトウエア業界はサブスクリプションサービスの安定性と継続的な収益性を理由に投資対象として注目されている。業界内ではより経営規模の大きい企業が好まれており、デイフォースは激しい競争に直面している。
人材管理業界はここ数年間、人工知能(AI)を活用した単一プラットフォームに移行する流れが続き、企業買収によって顧客に提供するツールの統合と強化を図っている。ペイチェックPAYX.Oが今年初めにライバル企業ペイコアを41億ドルで買収すると発表し、オートマチック・データ・プロセシングは昨年、ワークフォース・ソフトウエアを約12億ドルで買収した。
トーマ・ブラボーは今年3月31日時点で約1840億ドルの運用資産を保有し、世界最大級のソフトウエア特化型投資会社。これまでに530社以上のソフトウエア・テクノロジー企業を買収してきた。