[ 8月21日 ロイター] - ダイナバックス・テクノロジーズDVAX.Oは木曜日、同社の実験的な帯状疱疹ワクチンは、GSKGSK.Lのブロックバスター注射薬「シングリックス」と同様の免疫反応を示し、より優れた安全性プロファイルを示したと、初期から中期段階の試験で発表した。
ダイナバックスの株価は朝の取引で6%近く上昇し、11.02ドルとなった。
帯状疱疹は、痛みを伴う発疹を特徴とするウイルス感染症で、長期にわたる神経痛や視力低下などの深刻な合併症を引き起こす可能性がある。
この病気は、水疱瘡の原因でもある水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされ、政府のデータによれば、毎年約100万人のアメリカ人が罹患している。
エバーコアISIのアナリスト、ジョナサン・ミラーは、このデータはワクチンをさらに開発するための「期待以上のもの」であり、安全性の利点は「かなり意味がありそうだ」と付け加えた。
ダイナバックスは、50歳から69歳までの92人を対象とした試験で、Z-1018という候補ワクチンの2つのバリエーションをテストした。いずれのワクチン変種を接種した被験者も、2回目の接種から1ヵ月後には、シングリックスを接種した被験者と同様の免疫反応を示した。
Z-1018を投与された被験者全員が 測定可能な抗体反応を示したのに対し、 Shingrixを投与された被験者では96.9%であったとダイナバックス社は述べている。
一方、注射後に腫れや発赤などの反応が見られたのは12.5%で、GSK社の52.6%より低かった。同社によれば、この研究では安全性に関する懸念は確認されていないとのことである。
ワクチンの安全性と忍容性は、健康な被接種者の嗜好に影響を与える可能性がある。
GSK社はロイターに対し、この直接比較試験のデータについてコメントを求めたが、すぐに回答は得られなかった。
ダイナバックス社に よると、70歳以上の成人を対象に、今年後半までに1回接種の第2部試験を開始する予定であるという。
米国食品医薬品局は先月、GSK社のシングリックスのプレフィルドシリンジ版((link))を承認している。