[ 8月20日 ロイター] - ハーツ・グローバル・ホールディングスHTZ.Oは22日、 自動車販売部門が中古車販売でアマゾン・ドット・コムAMZN.Oの自動車小売プラットフォーム「アマゾン・オートス」と提携すると発表し、レンタカー会社の株価は取引開始早々に7%上昇した。
中古車小売業者の株価は下落し、エイビス・バジェット・グループCAR.Oは6%安、カーバナCVNA.Nは4.2%安、カーマックスKMX.Nは1.4%安となった。
今回の提携は、Amazon Autosが最近中古車販売に進出したことを踏まえたものだとハーツは述べている。
アマゾンは昨年、オンライン小売プラットフォームのサービスを中古車や認定中古車にも拡大するため、アマゾン・オートスを立ち上げ、全米130都市以上のディーラーが参加している。
ハーツとアマゾンは、ダラス、ヒューストン、ロサンゼルス、シアトルから75マイル圏内でサービスを開始し、ハーツ・カー・セールスの全米45拠点に拡大する計画だ。
フロリダ州エステロに本社を置くハーツ・グローバルは、160カ国でDollar、Thrifty、Fireflyのレンタカーブランドを通じてレンタカー事業を展開しており、ヨーロッパではカーシェアリング事業も展開している。
ハーツ・カー・セールスブランドは、オンラインと全米の店舗で中古車を販売している。
ハーツはここ数年、レンタカー需要の低迷に圧迫され、保有する電気自動車の多くをガス自動車に切り替えている。
また、返却された車の損傷をチェックするために使用されるAIを搭載したセンサーについて、一部の顧客から頻繁に誤作動を起こすとの批判を浴びている。
ヘッジファンドの億万長者であるビル・アックマンは 今年初め、自身の投資管理会社パーシング・スクエアを通じてハーツの株式 ( (link) )を20%近くまで引き上げ、関税引き上げの圧力が続いているにもかかわらず、今後数年間で利益率を改善するためにコストを削減する経営陣の努力に自信を示している。