Curtis Williams
[ヒューストン 8月12日 ロイター] - ベンチャー・グローバルVG.NはシェルSHEL.Lに対し、2023年からの長期契約に基づく液化天然ガスの供給失敗をめぐる法廷闘争で勝訴したと、米LNGメジャーが27日発表した。
投資家がこの決定を支持したため、同社の株価は時間外取引で6%近く上昇した。
シェル、BPBP.L、エジソンEDNn.MI、ガルプGALP.LSを含む企業は、ベンチャー・グローバルがルイジアナ州のカルカシュー・パス輸出施設からの契約カーゴを提供しない一方で、スポット市場でのLNG販売から利益を得ているとして、2023年からの仲裁 (link) を申し立てた。
両社は、ベンチャー・グローバル社が委託カーゴを長期契約価格ではなく、より高いスポット市場価格で販売することで利益を得ていると非難した。
ベンチャー・グローバル社はこの主張を否定し、商業運転への移行が遅れたのは電気系統に欠陥があり、プラントの最適な運転ができなかったためだと述べた。
シェルはロイターに声明を発表し、「我々はこの結果に失望しているが、法廷の決定を尊重する」と述べた。
長期契約の信頼はLNG産業の根幹であり、継続的な投資と持続可能な成長に不可欠である、と同社声明は述べた。
法廷の決定は、ベンチャー・グローバル社が顧客との契約を常に守ってきたという立場に沿ったものである、と同社は述べた。
ベンチャー・グローバル社は、「我々の業界とそれを支える投資家や融資者は、交渉による契約の神聖さと、それを管理する経験豊かで客観的な規制・法的機関の両方を尊重することに依存している」と述べた。
火曜日にベンチャー・グローバル社は、第2四半期決算報告書によると、最大16億ドルの違約金の可能性があると発表した。仲裁に関与している企業の中には、もっと高いペナルティを求めているところもあるという。
ベンチャー・グローバル社は、わずか3年で米国第2位のLNG生産者となり、米国を世界トップのLNG輸出国として維持する上で重要な役割を果たしている。
LSEGのデータと同社の声明によると、同社はまた、ルイジアナ州のCP2プロジェクトを進め、既存のプラントで過剰生産を続ければ、来年までに米国最大のLNG会社になる態勢を整えている((link))。