[ 8月12日 ロイター] - セノバス・エナジーCVE.TOは、MEGエナジーMEG.TOを共同で買収するため、カナダの先住民グループと交渉中である、とブルームバーグ・ニュースが火曜日に報じた。
Chipewyan Prairie First NationやHeart Lake First Nationを含むファースト・ネーションズとメティス・コミュニティのグループは、MEGの20億カナダドル((14億5000万ドル))の株式取得についてセノバスと交渉中であるという。
先住民の株式は連邦政府と州政府からの財政支援でバックアップされ、残りの株式はセノバスが入札する、とブルームバーグは伝えた。
カナダのエネルギー企業は、規制上の問題や環境保護への反対を回避するためもあり、先住民コミュニティーにプロジェクトへの出資を提案することが増えている。連邦政府は最近、先住民コミュニティがこのような投資に必要な資本を利用できるよう支援することを目的とした融資保証プログラムを拡大した。
MEGの株価は2%上昇した。
ロイターはブルームバーグの報道をすぐに確認することはできなかった。MEG社、セノバス社、そして先住民グループは、コメントの要請に応じなかった。
セノバスの名前は、アナリストやメディアの報道で、ライバルのオイルサンド・メーカーであるMEGのホワイトナイト・バイヤーの可能性として浮上している。MEGは、ストラスコナ・リソーシズSCR.TOによる敵対的買収((link))の標的となっている。
6月、MEGエナジーは、ストラスコーナの60億カナダドルの入札を拒否するよう株主に勧告し、戦略的代替プロセスを開始し、取引の可能性を検討すると述べた。
ストラスコナ社の取締役会長は火曜日、ロイターに対し、MEGの競争入札プロセスであるべき時期に、連邦政府またはアルバータ州政府がセノバスの提案を支援するような取引に資金を提供するのは不公平であると述べた。
「政府の支援による先住民の購入資金は、民間パートナーへの直接的な補助金となる」と、アダム・ウォータウス会長は電子メールで述べた。
MEG社、セノバス社、そして先住民グループは、コメントの要請に応じなかった。
(1ドル=1.3762カナダドル)