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半導体メモリー市場に春到来か──マイクロン業績急伸、時間外で5%高

TradingKeyAug 11, 2025 1:31 PM

TradingKey – 米マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)は11日、2025会計年度第4四半期の業績見通しを大幅に上方修正すると発表した。DRAM価格環境の顕著な改善が寄与し、米国株時間外取引では一時5%近く上昇した。

業績ガイダンス(四半期)

  • 売上高:111~113億ドル(市場予想:104~110億ドル)
  • 粗利益率:44~45%(同:41~43%)
  • 1株当たり利益(EPS):2.78~2.92ドル(同:2.35~2.65ドル)

Micron Technology Financial Report

〔出所:micron.cn〕

経営陣は、DRAMの価格条件改善が業績上方修正の主因であると説明。これはメモリー市場の需給バランスが健全化に向かっている兆しであり、業界全体に有利な価格環境をもたらす可能性がある。メモリー価格は周期性が高く、今回の改善は新たな好調価格サイクルの継続を示唆するものとみられる。

業界環境の回復に加え、マイクロンは自社の「強固な執行力」も業績向上に寄与したと強調。外部環境の追い風だけでなく、内部のオペレーション面でも優位性を持つことを示した。DRAM価格の改善は顧客需要の着実な回復や在庫調整の最終局面入りを意味し、高帯域幅メモリー(HBM)など次世代製品の旺盛な需要も利益見通しを一段と強化している。

市場関係者は、DRAM価格の上昇傾向が継続すれば、メモリー業界はより安定的で健全な収益サイクルを迎えると指摘。マイクロンは今回の業界上昇局面で優位なポジションを確立する可能性が高いとみられる。

免責事項:本サイトで提供する情報は教育・情報提供を目的としたものであり、金融・投資アドバイスとして解釈されるべきではありません。
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