Milana Vinn
[ 8月8日 ロイター] - テレビ放送局のネクスター・メディア・グループNXST.Oは、ライバルのテグナTGNA.Nを買収するための交渉を進めていると、この件に詳しい関係者が金曜日にロイターに語った。
この報道を受けて、テグナの株価は拡大取引で30%急騰したが、ネクスターの株価はほぼ横ばいだった。
この関係者は、 話し合いが土壇場で障害となるようなことがなければ、すぐにでも取引がまとまるだろうと語った。
ドナルド・トランプ米大統領の政権下で規制緩和が期待されるなか、コードカットやストリーミングの急速な拡大による消費者習慣の変化に放送事業者が対応するためである。
マイク・スタイブCEOは8月8日のTegnaの決算報告会見で、連邦通信委員会(FCC)の 「トップ4」ルール(( FCC))を破棄した 第8巡回区控訴裁判所の最近の判決を引用した。
スティーブ氏によると、この判決に加え、ブレンダン・カーFCC委員長の寛容な姿勢により、所有権の制限は近いうちに緩和され、テグナやそのライバルのような企業がM&Aにより拡大する余地が生まれる可能性があるという。
「規制緩和が実現すれば、大きなチャンスが生まれると信じています。我々は、機会に応じて買い手にも売り手にもなることに前向きであり、そのアプローチには規律がある」と語った。
このニュースは ウォール・ストリート・ジャーナル紙が最初に報じた。 ネクスターとテグナの両社はこの報道についてコメントを拒否した。
テグナは過去にも買収の誘惑にさらされたことがある。2022年、負債を含め86億ドルという価格でスタンダード・ジェネラルに非公開化されることで合意したが、その後、規制当局の監視を受け、合併契約を解消した。
ネクスターは116の市場に200以上の放送局を所有または提携している。また、The CWやNewsNationといった著名なメディアも運営しており、最近ではスポーツコンテンツにも力を入れている。
Tegnaは64の放送局を管理し、True Crime Networkなどのネットワークを運営している。LSEGのデータによると、同社の市場評価額は約24 億2000万ドルで、ネクスターの55億6000万ドルとは対照的である。