[ 8月4日 ロイター] - タイソン・フーズTSN.Nは月曜日、食肉製品(特に鶏肉)の需要回復に賭けて、年間収益成長予測を上方修正し、予想を上回る第3四半期決算を発表した。
タイソンの鶏肉部門と調理食品部門の利益率は当四半期に急上昇したが、売上高最大の製品部門である牛肉部門の利益率は悪化した。
米国の牛の供給が引き続き逼迫しているため、タイソンや他の食肉加工業者は、牛肉にするための家畜を購入するために、より多くの資金を支払うことを余儀なくされている。
タイソン社のドニー・キングCEOは、「我々の事業で唯一軟調なのは牛肉部門であり、牛の供給力は記録的な低水準にある」と語った。
アーカンソー州スプリングデールに本社を置くタイソン社は、関税や経済成長に対する不確実性が高まる中、消費者が家庭での調理を選ぶ傾向が強まっているため、冷凍肉や調理済み食品の需要が持続していると見ている。
ボールパークのホットドッグ・メーカーは、2025年度の売上高が2%から3%伸びると予想している。
「同社が牛肉の逆風に直面し続ける中、鶏肉は引き続き事業を下支えしている」と、証券会社のスティーブンズはメモで述べている。
タイソンは、鶏肉事業の年間調整後営業利益を13億ドルから14億ドルと予想しており、前回予想の10億ドルから13億ドルから増加する。
牛肉事業は、2025年度には3億7500万ドルから4億7500万ドルの損失となる見込み。
タイソンの牛肉部門の6月28日に終了した四半期における販売量は3.1%減少したが、価格が10%上昇したため売上高は6.9%増加した。
同部門の調整後営業損失は1億5,100万ドルで、これにはのれん代減損費用3億4,300万ドルが含まれる。前年同期は6900万ドルの損失だった。
チキン部門の売上高は3.5%増加し、数量は2.4%増加した。
LSEGがまとめたデータによると、同社の四半期純売上高は4%増の138億8000万ドルで、アナリスト予想の135億6000万ドルを上回った。
タイソンの調整後一株当たり利益は91セント、予想は78セント。