[ 8月4日 ロイター] - HNIHNI.Nは、オフィス家具メーカーのスチールケースSCS.Nを約22億ドルで買収することで合意した。
HNIの株価は プレマーケット取引で 25%下落し、スチールケースは45%上昇した。
Steelcaseの株主は1株につき現金7.20ドルとHNIの普通株0.2192株を取得する。
ロイターの計算によると、スチールケースの価値は1株あたり約18.30ドルで、金曜日の終値に対して80%近いプレミアムとなる。
アイオワ州マスカティンを拠点とするHNIは、ワークプレイス用家具や住宅用建材を製造している。HNIのジェフリー・ロレンガー最高経営責任者(CEO)は、「オフィス内での仕事のトレンドが加速する」時期にスチールケースを買収した、と語った。
パンデミック時代の在宅勤務政策の後、より多くの企業が 従業員に (link) 、オフィスに戻って仕事をするように求めており、オフィス内のアクセサリーやインフラに対する需要を押し上げている 。
HNIによると、両社の地理的フットプリントとディーラーネットワークは補完的であり、統合会社は中小企業や大企業、ヘルスケアや教育のエンドマーケットにサービスを提供することができる。
HNIは、統合後の年間売上高を約58億ドル、年間1億2000万ドルのシナジー効果を見込んでいる。
ミシガン州グランドラピッズを拠点とするスチールケースは、アメリカ大陸、ヨーロッパ・中東・アフリカ、アジア太平洋地域の790カ所にディーラーや小売店を展開している。2024年の年間売上高は32億ドル、純利益は8,110万ドルだった。
2025年末までに予定されている取引完了時には、HNIの株主が統合会社の株式の約64%を所有し、Steelcaseの株主が残りを所有することになる。
J.P.モルガン証券がHNIの独占財務アドバイザーを務める。ゴールドマン・サックス証券とBofA証券がスチールケースの財務アドバイザーを務める。