
Iain Withers
[ロンドン 4日 ロイター] - 4日の英株式市場で銀行株が急伸している。先週の最高裁判所による自動車ローンに関する判決がおおむね銀行側に有利な内容になったことが好感された。ただ、銀行は依然として総額数十億ポンド規模の賠償請求に直面している。
ロイズ・バンキング・グループLLOY.Lは7%高と、1日の上げ幅としては3年ぶりの大きさとなる見込み。クローズ・ブラザーズCBRO.Lは21%高。バークレイズBARC.Lは2.3%、アイルランド銀行BIRG.Iは3%、サンタンデールSAN.MCは2.3%それぞれ上昇した。
英金融行動監視機構(FCA)は3日、自動車ローンを過剰請求されたと主張する自動車購入者に対する救済策について協議を開始すると発表した。賠償総額は90億─180億ポンド(120億─240億ドル)に達する可能性があるとの見方を示した。
これは当初アナリストが見込んでいた300億ポンド超という予想を大幅に下回る水準だ。最高裁判所が1日、補償対象を広げる内容だった控訴裁の判決を覆したことが背景にある。
RBCの銀行アナリストは銀行の負担を115億ポンドと予想している。複数の銀行で引当金が不足し積み増す必要が生じる可能性があるものの、市場の予想よりは少ないと指摘した。
ショア・キャピタルのアナリスト、ゲイリー・グリーンウッド氏は、「(今回の判決で)最悪のシナリオは回避された」と述べた。消費者が不当な扱いを受けたことを証明できれば、銀行側は何らかの賠償請求に直面する可能性があるとの見方を示した。