Sumit Saha
[ 7月31日 ロイター] - 電力会社PG&EコープPCG.Nは木曜日、第2四半期の利益がウォール街の予想を僅差で下回った。
同社によれば、営業・メンテナンス費用総額は前年同期比3.7%増の28億6000万ドルで、山火事による損害賠償請求額(回収額控除後)と山火事基金費用が前年同期比で増加したという。
PG&Eは、カリフォルニア州で最も致命的な山火事を含む数多くの山火事を引き起こしたとして非難されており、送電網の信頼性を向上させるための投資を行っている。
3月に提出された2026年から2028年までの山火事軽減計画の中で、同社は2025年から2026年の間に約700マイルの地下送電線を建設し、500マイルの山火事安全システムの追加アップグレードを完了することを目指していると述べた。
パティ・ポッペ最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見で、故障を早期に発見し停電を減らすため、リスクの高い地域に1万個以上のセンサーを配備したと述べた。
同社はまた、今後10年間でデータセンター・プロジェクトによる新たな電力需要10ギガワット((GW))に対応するために取り組んでいると述べた。
10ギガワットのうち、17のデータセンター・プロジェクト(合計約1.5ギガワット)が最終エンジニアリング段階にあり、2026年から2030年の間に稼働を開始すると予測されている。
全米の電力会社では、人工知能の計算需要の増大に対応するため、ハイテク大手がデータセンターの建設場所を全米で探しているため、電力容量の需要が急増している。
同社によると、第2四半期には約3,300件の新規顧客を電力網システムに追加した。
同社の四半期営業総収入は、前年の59億9000万ドルから59億ドルに減少した。
LSEGによると、PG&Eの6月30日に終了した3ヵ月間の四半期利益は、調整後で1株当たり31セントとなり、ウォール街の予想を1セント下回った。
同社株は午後の取引で1.3%下落した。