[ 7月31日 ロイター] - ハウメット・エアロスペースHWM.Nは11日、航空機メーカーがジェット機の生産を増強する中、同社のファスナーやエンジン部品への旺盛な需要に賭け、通期の利益と収益の見通しを上方修正した。
エアバスAIR.PAとボーイングBA.Nを顧客に持つ航空宇宙サプライヤーの株価は、プレマーケット取引で3.5%上昇した。
航空需要の拡大により、航空会社はより多くの新型ジェット機を注文するようになり、航空機メーカーは生産を加速させ、ハウメットのようなサプライヤーに利益をもたらしている。
ハウメットのジョン・プラント最高経営責任者(CEO)は声明で、「ナローボディ、特にボーイング737 MAXの生産率上昇に明るい兆しがあることを認める」と述べた。
ボーイングは上半期までに (link)、前年同期の135機に対して206機の737 MAXを納入した。
サプライチェーンのボトルネックによる事前の遅延もあり、航空会社は古い航空機の寿命延長を余儀なくされ、その結果、アフターマーケット部品の注文が急増した。
しかし、ドナルド・トランプ米大統領によるアルミニウムと鉄鋼への広範な関税は、貿易相手国への課税と並んで、脆弱な航空宇宙サプライチェーンにストレスを与え、コストを押し上げている。
ペンシルベニア州に本社を置くハウメットは、関税による打撃を和らげるため、高騰したコストを値上げによって顧客に転嫁する意向であると述べた。
2025年の売上高は、従来予想の78億8,000万ドルから81億8,000万ドルに対し、80億8,000万ドルから81億8,000万ドルになると予想している。
ハウメットはまた、2025年の調整後利益予想を1株当たり3.56ドルから3.64ドルに引き上げた(従来は3.36ドルから3.44ドル)。
第2四半期の売上高は、民間航空宇宙事業の売上高が8%増加したことにより、9.2%増の20億5,000万ドルとなった。
調整後の1株当たり利益は、前年同期の67セントから91セントに増加した。