[ 7月31日 ロイター] - ノルウェージャン・クルーズ・ライン・ホールディングスNCLH.Nは、クルーズバケーションの需要回復を示唆し、年間利益目標を維持した。
同社は先に、地政学的緊張と関税をめぐる経済の不確実性が、同社のプレミアム・バケーション、特にヨーロッパの長期旅程に対する (link)、消費者の支出を弱めたと警告していた。
ハリー・ソマー最高経営責任者(CEO)は声明の中で、「12ヶ月先までの予約状況は、4月上旬に軟化した後、ここ数ヶ月は過去の水準を上回っており、機内での消費は好調である」と述べた。
トゥルーイスト・セキュリティーズのアナリスト、パトリック・ショールズ氏は、4月のガイダンスに言及し、年間見通しの再確認は「期待値が低かったことを考えれば、十分すぎるほど良かった」と述べた。
同業のロイヤル・カリビアン (link) RCL.N とカーニバル (link) CCL.Nは今期、年間目標を上方修正した。旺盛な需要、チケット価格の上昇、燃料費の高騰を相殺する船内消費の好調を見込んでのことだ。
ノルウェージャンクルーズラインは、同業他社と同様、需要を取り込むために船隊を拡大した。
LSEGがまとめたデータによると、ノルウェージャン・クルーズ・ラインは、年間調整後一株当たり利益予想を、予想の2.02ドルに対し16%増の2.05ドルと再度発表した。
月30日に終了した3ヶ月間の稼働率は、第1四半期の101.5%に対し、103.9%であった。
同社の第2四半期の総収入は25億2000万ドルで、予想の25億6000万ドルを下回り、調整後の1株当たり利益も51セントで予想を1セント下回った。
ノルウェージャン・クルーズ・ラインは、今四半期の調整後一株当たり利益をアナリスト予想平均の1.17ドルを下回る1.14ドル程度と予想した。
株価は26.32ドルで取引されており、現在の利益が維持されれば、年初来の下落を逆転することになる。