[ 7月29日 ロイター] - インサイト・コーポレーションINCY.Oは19日、旺盛な需要で第2四半期の売上高と利益がウォール街の予想を上回ったことを受け、血液がん治療薬「ジャカフィ」の年間売上高見通しを上方修正した。
デラウェア州ウィルミントンを拠点とする製薬会社の株価は、市場前の取引で3.5%上昇した。
6月にエルヴェ・ホッペノ氏の後を継いだ最高経営責任者(CEO)のビル・ミューリー氏は、今回の業績が「2025年の目標を達成するための良い位置づけにある」と述べた。
インサイト社は、2025年のJakafiの売上高を従来の29.5億ドルから 30.5億ドルと予想している。アナリストの平均予想は30.1億ドル であった。
骨髄線維症や真性多血症などの血液がんに対する主力治療薬であるジャカフィの売上高は、6月30日に終了した四半期に前年同期比8%増の 7億6,380万ドルとなり、アナリスト予想の7億5,440万 ドルを上回った。
インサイトは5月、ライセンス提携先のノバルティスNOVN.Sとのロイヤリティ紛争を解決し、未払い分を解消するために2億8,000万ドルを 支払うと同時に、2025年1月1日以降のJakafiの売上に対するロイヤリティを50%引き下げる ことで合意した。この和解により、同社のトップセラー薬のコストが軽減されることが期待される。
Jakafiが2028年に特許切れを迎える可能性があるため、インサイトは白斑と軽度から中等度のアトピー性皮膚炎用クリームであるOpzeluraの成長に期待している。
Opzeluraの売上高は35%増の1億6450万ドルと なり、予想の1億6040万ドルを上回った。
調整後の1株当たり利益は1.57ドルで 、アナリスト予想の1.47ドルを上回った。
当四半期の総収益は12億2,000万ドルで、予想の11億5,000万ドルを上回った 。
当四半期、インサイトは進行性肛門がんに対するザイニーズと濾胞性リンパ腫に対するMonjuviのFDA承認を取得した。