[コペンハーゲン 7月29日 ロイター] - 肥満症治療薬のノボ・ノルディスクNOVOb.COは1日、通期の売上高と営業利益の見通しを今年2度目((link))に下方修正し、株価は17%も下落した。
(link) 体重減少薬ウェゴビーのメーカーである同社は、米国のライバルであるイーライ・リリーLLY.Nとの肥満治療薬ブームにおいて、競争力を維持できることを投資家に納得させるのに苦労している。ノボ社の株価はこの1年で急落した。
「2025年の売上高見通しの引き下げは、2025年後半の成長期待の低下によるものです。
「これは、米国の肥満症市場におけるウェゴビーの成長期待の低下、米国のGLP-1糖尿病市場におけるオゼンピックの成長期待の低下、および一部のIO(International Operations) 市場におけるウェゴビーの普及率が予想を下回ったことに関連している」と述べた。
ノボ社は現在、2025年の売上高成長率を現地通貨建てで8%〜14%と予想しており、従来の13%〜21%の予想範囲から引き下げた。また、営業利益成長率の予想も前回の16-24%から10-16%に引き下げた。
ノボ社によると、売上高は第2四半期、上半期ともに前年同期比18%増だった。
営業利益は4-6月期は40%増、上半期は29%増となった。
ウェゴビーの好調な売上により、ノボ社は2024年にヨーロッパで最も価値のある上場企業となり、ピーク時には約6,150億ユーロとなったが、その後価値は半分以下に下落した。
(link) ラース・フルーアガード・ヨルゲンセン最高経営責任者(CEO)は5月、ノボとその支配株主であるノボ・ノルディスク財団((link))により更迭されたが、後任者が任命されるまでは同職に留まる。
同社は8月6日に第2四半期決算((link))を発表する予定。