Sabrina Valle
[24日 ロイター] - 米国鉄道会社最大手のユニオン・パシフィックUNP.Nが24日、同業のノーフォーク・サザンNSC.Nの買収交渉が進展していると発表した。買収が成立すれば、時価総額約2000億ドルの巨大鉄道会社が誕生し、業界再編がさらに進む可能性がある。
合併で全米を横断する近代的な貨物鉄道が初めて生まれれば、全米の貨物市場に大きな影響を与えるとみられる。
関係者によると、今回の交渉を受けて、バークシャー・ハサウェイBRKa.Nが所有する競合のBNSFとCSXCSX.Oにも合併の機運が高まるという。
協議に近い関係者は、鉄道会社を監督する規制機関である米陸上運輸委員会(STB)がすでに準備作業を始めており、近く1つだけでなく2つの巨大合併案を受け取る可能性があると語った。
買収が実現すれば、ユニオン・パシフィックの米西部3分の2における支配的地位と、ノーフォーク・サザンの東部22州にまたがるネットワークが統合される。ユニオン・パシフィックは、合意に達する保証はないと述べた。
一方、2つの巨大鉄道会社が誕生すれば、輸送料金が上昇する可能性があるとの懸念もある。