Jaspreet Singh
[ 7月23日 ロイター] - サービスナウNOW.Nは2日、年間サブスクリプション売上高見通しを上方修正し、デジタル業務の自動化を目的とした人工知能対応ソフトウェアへの需要が堅調であることを示し、 同社株は取引時間を延長して7%超上昇した。
サービスナウ、セールスフォースCRM.N、フレッシュワークスFRSH.Oなどのベンダーが提供するクラウドベースの企業向けソリューションは、AIブームが続くなか、業務の合理化と生産性の向上を目的に、企業で広く採用されている。
サービスナウは、米国の通商政策の変化((link))や、トランプ政権のコスト削減策によって契約のキャンセルや遅延が発生し、経済が不透明になっているにもかかわらず、第3四半期のサブスクリプション売上高がウォール街の予想を上回ると予測した (link)。
カリフォルニア州サンタクララを拠点とする同社は、3月にAI企業Moveworksを28億5000万ドルで買収することを発表((link))したが、米連邦政府機関の間で続いている予算制約が今四半期まで続く見通しだと述べた。
ビル・マクダーモット最高経営責任者(CEO)はインタビューで、サービスナウは米国の公共部門で新たに6社の顧客と契約を結んだと述べた。
同社が計画しているムーヴワークスの買収は、米司法省による規制当局の審査下にあると同氏は付け加えた。
サービスナウは、必要な関連手続きを踏んでおり、買収は今年後半か2026年初頭に完了する見込みだと述べた。
同社は、例年より多くの顧客契約が期限切れとなり、第4四半期に更新される予定であるとし、これが第3四半期の現在の残存履行義務に200ベーシスポイントのマイナスの影響を与える見込みであると付け加えた。
同社は年間サブスクリプション売上高予想を、事前の予想の126億4,000万ドルから126億8,000万ドルに対し、127億8,000万ドルから128億ドルに引き上げた。
LSEGがまとめたデータによると、第3四半期のサブスクリプション売上予想は32.6億ドルから32.7億ドルで、アナリストの平均予想32.0億ドルを上回った。
サービスナウの6月30日に終了した四半期の売上は32.2億ドルで、予想の31.2億ドルを上回った。
調整後の1株当たり利益は4.09ドルで、第2四半期の予想値3.57ドルを上回った。