[22日 ロイター] - 米半導体大手テキサス・インスツルメンツ(TI)TXN.Oが22日公表した第3・四半期利益見通しは、レンジ中央値が市場予想を下回った。同社は世界的な貿易摩擦に対処しつつ生産能力拡張に多額の投資を行っており、株価は引け後の時間外取引で8%下落した。
TIの見通しは、トランプ米政権の貿易政策が半導体企業に及ぼす影響を巡る懸念を強めた。
第3・四半期の1株利益見通しは1.36─1.60ドル。中央値はLSEGがまとめた市場予想(1.49ドル)を下回った。
TIは300ミリウエハー製造技術の能力拡大に多額の投資を行ってきた。同時に、米国への半導体サプライチェーン回帰を求めるトランプ政権の圧力を背景に国内生産も強化しており、米国で製造拠点拡大に600億ドル以上を投じる計画だ。
第2・四半期の設備投資費は13億1000万ドルで、前年比22%余り増加した。売上高は44億5000万ドルと、予想の43億6000万ドルを上回った。
第3・四半期の売上高見通しは44億5000万─48億ドル。市場予想の平均は45億9000万ドルだった。