[ 8月4日 ロイター] - マールボロ・メーカーのフィリップ・モリス・インターナショナルPM.Nは火曜日、ZYNニコチンパウチの出荷が期待外れだったため、第2四半期の売上高予想を下回った。
時価総額で世界最大のタバコ会社の株価は、同社が通年の利益ガイダンスを引き上げたにもかかわらず、ニューヨークの取引で約7%下落した。
PMIは、従来のタバコ製品からZYNのような喫煙代替品への移行を同業他社よりも早く進め、PMIの主力製品に急成長し、米国市場を圧倒的にリードしている。
CEOのJacek Olczak氏はReutersに対し、国際的に拡大しつつあるZYNが、同社のMarlboroラベルがタバコに取って代わったように、圧倒的なパウチブランドになることを望んでいると語った。
「私はリーダーであり続けたい」と彼は言い、ニコチン入りパウチのカテゴリーがあまり発達していない市場では、これはわずか1、2年で達成できると付け加えた。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコのBATS.Lベロは現在、米国以外ではニコチン入りパウチのNo.1ブランドである。
PMIの第2四半期の総売上高は7.1%増の101.4億ドルだったが、LSEGがまとめたデータによると、アナリストの平均予想103.3億ドルには届かなかった。
PMIのニコチン入りパウチ事業の数量は23.8%増加した。
しかし、ZYNの出荷数は1億9,000万缶で、アナリストが予想した2億300万缶には及ばなかったと、バーンスタインのカラム・エリオットはメモの中で述べた。
これらの数字は、今日PMIが課せられているであろう高いハードルに対して、"十分に良い "とは言えない危険性がある。
PMIはまた、吸入式代替ニコチン製品、特に主力製品である加熱式タバコIQOSの着実な成長も確認したと述べた。
同社は、これに加えて、たばこの「底堅い」業績と記録的な純収入により、通期ガイダンスを引き上げると述べた。
通期の調整後利益は、従来予想の7.36~7.49ドルに対し、7.43~7.56ドルとなる見込み。
第2四半期の調整後利益は1株当たり1.95ドルで、市場予想の1.86ドルを上回った。
同社は2030年までに、純収入の3分の2を喫煙代替品から得ることを目指している。