Sheila Dang
[ヒューストン 18日 ロイター] - 米石油大手シェブロンCVX.Nは、同業ヘスHES.N買収で争点となっていた南米ガイアナ沖の巨大海底油田を巡る調停で、権益確保を認められた。
エクソン・モービルXOM.Nとの調停で勝利したことを受け、シェブロンはヘスに対する530億ドルの買収を予定通り進め、海底油田スターブロック鉱区の権益を取得することになる。
同鉱区の原油埋蔵量は110億バレル以上で過去数十年で最大の油田発見。エクソンが45%の権益を持つ操業主体(オペレーター)で、ヘスが30%、中国海洋石油(CNOOC)600938.SSが25%の権益を保有。エクソンとCNOOCはヘスの権益を優先的に買い取る権利があるとして、国際商業会議所(ICC)に仲裁を申し立てていた。シェブロンとヘスは、先買権はヘス全体を売却する場合には適用されないと主張していた。
仲裁申し立てによりヘス買収は少なくとも1年遅れた。ICCの裁定に上訴手続きはない。
報道を受けプレマーケットの取引でシェブロンとヘスは上昇、エクソンは小幅安となっている。