Pranav Kashyap Nikhil Sharma
[ 7月17日 ロイター] - 木曜日、ナスダックは史上最高値を更新し、ウォール街の主要株価指数の上昇を牽引した。
米小売売上高は 6月に急回復し、 (link) 、景気の勢いが再び強まっていることを示すとともに、米連邦準備制度理事会(FRB)が輸入関税のインフレへの影響を検討する中で利下げを見送る理由が増えた。
(link) ペプシコPEP.Oは、 エナジードリンクや健康志向のソーダへの需要に支えられ、年間コア利益の落ち込みに対する懸念を打ち消す好業績を 予想した 。同社の株価は6.8%上昇した。
生産者物価は6月に失速し、消費者インフレの急上昇はFRBの積極的緩和への期待を打ち砕いた。
CMEのFedWatchツールによると、トレーダーは現在、9月の利下げ確率を54%強と見ており、7月の利下げはほぼ否定されている。
「FRBは、市場が望んでいるよりも慎重でデータ重視の姿勢を示すだろう」と、ヘイロー・インベスティングのジェイソン・バーセマ社長は言う。
この慎重な姿勢に呼応するように、クグラーFRB総裁は (link) 、利下げは当面見送られると警告 した。トランプ政権時代の関税が消費者物価を押し上げ始めており、インフレ期待を抑制するためには引き締まった政策が引き続き重要だからだ。
米国債利回りも、小売売上高の結果を受けて低下した。米国
日本時間 午前11時26分現在、ダウ平均.DJIは前日比120.53ポイント(0.27%)高の44,375.31、S&P500.SPXは23.93ポイント(0.38%)高の6,287.63、ナスダック総合.IXICは144.32ポイント(0.70%)高の20,874.81となっている。
グローバルト・インベストメンツのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、キース・ブキャナンは、「今日は、消費者の健康がやや正当化された日であり、市場に安堵感を与えるような印象的な業績が続いている」と述べた。
ユナイテッド航空UAL.Oは、 7月上旬から (link) 需要増を 予測 し、3.4%上昇した 。トランプ大統領の予算削減と貿易摩擦で緊張している業界にとって、稀に見る明るい話題となった 。
ライバルのデルタ航空DAL.Nとアメリカン航空AAL.Oもそれぞれ1%超上昇した。
(link) 先端AIチップの世界的な主要メーカーであるTSMC2330.TWが四半期ベースで過去最高益を更新したことを受け、米チップメーカー各社は上昇した。
TSMCTSM.Nの米上場株は3.7%高、マーベルMRVL.Oは2%高 、エヌビディアNVDA.Oは1%高となった。
セクターではテクノロジー・セクター.SPLRCTが1%上昇し、首位だった。
ウォール街は、市場終了後に四半期決算を控えたネットフリックスNFLX.Oにも注目。同社株は0.6%上昇した。
水曜日、トランプ大統領がパウエルFRB議長の更迭を検討しているとの報道を受け、市場は動揺した。トランプ大統領はすぐにこの報道を一蹴したものの、中央銀行に対する執拗な批判と更迭の可能性を示唆したことで、投資家はFRBの独立性に神経をとがらせていた。
一方、8月1日を期限とする関税引き上げが米国の貿易相手国の多くに迫り、その動向も注目された。
トランプ大統領は2日、「リアル・アメリカの声」で、米国はインドとの協定((link))に近づいており、欧州とも近く合意に達する可能性があると語った。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄が値下がり銘柄を1.9対1、ナスダックでは2.56対1で上回った。
S&P500種株価指数は25の52週高値と4つの安値を更新し、ナスダック総合株価指数は78の高値と23の安値を記録した。