Manya Saini Niket Nishant
[ 7月17日 ロイター] - 損害保険大手のトラベラーズ・カンパニーズTRV.Nは木曜日、引受の強化と投資リターンの増加により、第2四半期の利益がウォール街の予想を上回った。
同社の株価は 3%上昇し、ダウ工業株30種平均.DJIの中で最大の上昇率となった。
この結果は、ドナルド・トランプ大統領の下で変化する米国の貿易政策が多くの投資家の最大の関心事となっている今、関税ショックから比較的隔離された企業の魅力を浮き彫りにした。
経済の 先行き不透明感にもかかわらず、企業や個人は財務リスクや自然災害、その他の潜在的な損失から身を守るために保険への加入を維持または増やしている。
「トラベラーズのアラン・シュニッツァー最高経営責任者(CEO)は、「私たちは、どの事業においても関税の影響を受けていません。
再保険を考慮した後の正味収入保険料は、第2四半期に4%増の115億ドルとなった。
ハリケーン、山火事、暴風雨などによるキャタストロフ・ロスは、保険会社にとって重要な変動要因であり、再保険を通じてリスクの値付けや分担に努めているにもかかわらず、その規模や時期が四半期ごとの収益に大きく影響することが多い。
トラベラーズのキャタストロフ損害は、税引前ベースで9億2,700万ドル(前年同期は15億1,000万ドル)であった。
雹が降ったにもかかわらず、損害は小幅にとどまり、業界全体で天候関連のクレームが増加していた四半期としては、良好な部類に入る。
コンバインド・レシオは84.7%であった。コンバインド・レシオが100を下回るということは、保険料の回収額が保険金や経費の支払額を上回っていることを示す。
トラベラーズの基礎的な保険引受利益は税引前ベースで16億ドルと、前年同期から35%増加した。
保険引受の好調は、保険会社がリスクを正確に値付けし、損失を抑える能力を有していることを反映しており、保険金請求が発生した場合でも利益を押し上げるのに役立っている。
一方、債券、株式、その他リスクの低い金融資産への投資から得られる正味投資利益は6%増の9億4,200万ドルであった。
LSEGがまとめた予想によると、トラベラーズの調整後利益は1株当たり6.51ドルで、ウォール街の予想3.66ドルを上回った。
6月30日に終了した3ヵ月間の中核利益は、前年同期の5億8,500万ドルに対し、3倍近い15億ドルに急増した。